真摯なデザイン、その心意気「長大作展」

日本のトップデザイナーを紹介してきた企画展。シリーズ第4回は建築家であり日本を代表する家具デザイナーである長大作氏の椅子を集めた展覧会。 
長氏の作品は多くの人に愛されつづけ、内外を問わず高い評価を得てきた。近年は欧州で作品が復刻され販売されるなど再評価の声も高い。一貫して良質なデザイン、暮しを追求し、けして奇抜さや流行の派手さを狙わない氏の作品は、「本物のよさ」が問われる昨今、ますます輝きをましている。本展は、数々の名作椅子を生み出してきた長氏の、1950年代からの活動と作品をまとまった形で紹介する名古屋初の機会。
氏は「リ・デザイン」という考え方を論じているが、代表作で、近年「DAISAKU CHAIR」の名で復刻販売され内外で人気を呼んでいる「合板小椅子(ダイニングチェア)」は、ジャン・プルーヴェの代表作「食堂小椅子」の流れを組むものという。リ・デザインとは影響を受けた作品をよりよく、出来うるものならば越えようとする試みだが、単なる物真似でなく独自のデザインにまで高めるのはけして容易なことではない。長氏はこの一見まったく異なる2つの椅子を通して、本来の意味での「リ・デザイン」を体現している。
展示ではこの2脚は勿論、その間に試行錯誤を加えて制作された数々の椅子を現存する貴重な作品で時系列的に、また40年以上のロングセラーを誇る代表作「低座椅子」が誕生するまでになされたリ・デザインの過程を紹介。1/1図面もあわせて公開される。

会場 デザインギャラリー
〒460-0008
名古屋市中区栄3-18-1
ナディアパーク・デザインセンタービル4階

デザインミュージアム
〒460-0008
名古屋市中区栄3-18-1
ナディアパーク・デザインセンタービル4階

アクセス

日時 2002年8月2日(金)〜 2002年8月16日(金)
11:00 〜 20:00
(入場は19:30まで)
休日 無休
費用 無料
主催

株式会社国際デザインセンター、くりっく世田谷文化生活情報センター、富山県総合デザインセンター、ADAあおもりデザイン協会

共催・後援など

後援=愛知県立芸術大学、朝日新聞社、中部デザイン団体協議会、展示協力=株式会社イデー、株式会社イトーキ、木曽三岳奥村設計所、北村脩一、板倉百合、株式会社天童木工、BC工房株式会社、株式会社ミネルバ、YCSデザインライブラリー、リビングデザインセンターOZONE、協力=武蔵野美術大学島崎信、企画=くりっく世田谷文化生活情報センター桐山登志樹・矢崎はるか、株式会社国際デザインセンター

問い合わせ先

国際デザインセンター・デザインギャラリーtel052-265-2106(代)

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