若手クリエイターの商品を紹介・販売するクリエイターズショップ・ループ（Loop）では、各出店者の制作分野、個性を活かしたさまざまなイベントを開催しています。

第6期出店中のIKEYAN★は、陶芸を地元名古屋から世界へ発信するため、将来、独自のギャラリーを持つことを目標とし、Loopでは、こんなに面白い若手陶芸家がたくさんいるということを紹介していくため、ほぼ2週に1回のペースで企画展を行っています。そのvol.29には、篠崎裕美子の作品が登場します。
若手陶芸家グループIKEYAN★によるLoopでの個展企画シリーズも第6期でいよいよ終了。最後を飾るのは独創的な造形で人気の女性作家、篠崎裕美子です。さまざまに変化する釉薬や彩色で有機的な作品を生み出し、エネルギッシュな活動でアート作家としての評価も高い、篠崎裕美子の名古屋初個展です。
点描のように表面を装飾して覆ったり、モチーフが生きて増殖するような作品は高く評価され、各種アートイベントへの出店のほか、現在は福岡の工房を中心に、自然と一体になる屋外型の作品を手がけています。今回は久しぶりの「器」を中心にした個展で、ほぼ全てが新作。最近は自らが過剰に手を入れるよりも、土や釉薬が生み出す表現の豊かさに惹かれているという篠崎。自ら採掘したという福岡の山の土を無釉で使ったり、渋めの色彩の釉薬や、新たに転写での表現を試みるなど、新鮮な器がならびます。