入選/Honorable Mention


作品名 ターニングポイントキャンペーン
コンセプト 改善すべき社会問題の一つに、地雷問題がある。しかし一向に改善されないのは、地雷が身近な存在でない人々が多くいるからだ。まずは彼らの地雷に対する意識を変える必要がある。そこで思いついたのが「ターニングポイントキャンペーン」だ。これは、体感型地雷撲滅キャンペーンで、地雷と縁のない人々に気付かぬうちに模擬地雷を踏ませ、もし本物だったらとドキッとするような危機感を味わわせるという疑似体験をしてもらう。具体的には、ショッピングモール内の床に無色透明の模擬地雷を設置する。その近くにはポスターも設置し、視覚的にも、より強く印象付けられるようにしている。また、ショッピングモール内のカフェやブティックのレジカウンターに募金箱を設置し、地雷除去費用を募る。
五感を通して気付かせる、という疑似体験を利用したコミュニケーションデザインの提案です。
審査員コメント 地雷撤去のテーマに取り組んだ意欲は大いに評価できる。地雷の危険性を、身近に実感していない我々にいかにリアリティを持って感じさせることができるかが、このキャンペーンのめざすところだと思うが、残念ながら2次応募作品にはその説得力が十分にはなかった。透明なシリコンの疑似地雷モデルは、踏んだ時や遠くから見たときのリアリティがあまり感じられなかった。このテーマには今後も引き続き取り組んでもらいたい。

受賞者名 木村 裕一/Yuichi Kimura
生年 1984年
性別 男性
国籍 日本
職業 東京工科大学バイオニクス学科 卒業
学歴 多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科 在学
共同制作者 川口 茉莉香/Mallica Kawaguchi