国際若手デザイナーワークショップ2002
「目には見えないストーリー/INVISIBLE STORIES」



   国内外の次世代を担う若いデザイナーや学生を対象に年1回行われている「国際若手デザイナーワークショップ」(※1)が、今年は11月8日(金)から開かれる。約1週間、1つのテーマに沿ってフィールドワークを行うこのワークショップは、ジャンルや国籍のちがうクリエーターが出会い触発されることも多い。

 第4回を迎える今年度は、北米で人気を集めるグラフィックデザイナーのマーティン・ヴェネツキー氏の指導のもと、「目には見えないストーリー/INVISIBLE STORIES」をテーマに充実したプログラムが用意されている。
  制作の裏側や現場といったふだん目にしない部分を調査・分析することを通して、目に見えないために伝えにくいデザインのコンセプトをストーリー性をもって伝える能力を育てようというものである。
 国際コンペティション「名古屋デザインDO!」(※2)の開催年にあたる今年は、その入賞者をはじめ、台湾、中国、クロアチア、オーストラリア、メキシコ、リトアニア、ブルガリア、アメリカ、オランダ、日本の10ヶ国・約30人の20代〜30代の若者の参加が予定されている。[国際コンペティション「名古屋デザインDO!2002」

 初日には、IdcN海外最新デザイン情報POWER TALK 第5弾「目には見えないストーリー」として、マーティン・ヴェネツキー氏や同コンペティションの審査員・内田繁、川崎和男両氏ら国際的に活躍するデザイナーらによるトークとコンペティションの表彰式が、また最終日にはワークショップの公開プレゼンテーションが行われる(いずれも一般参加者を募集中)。
 
(※1)「国際若手デザイナーワークショップ」
先端分野の仕掛人、革新的な学術研究の分野で活躍中の方々を迎え、世界各国の次世代を担うデザイナー、企業内若手クリエータや大学の研究者・学生を対象に開催。生きた国際交流、多様な文化創造を図る、視野の広いワークショップとして2000年より実施。国籍やデザイン領域の壁を越えて、総合的な才能を育む人材育成を目指す。ものをデザインするというより、エクスペリエンスを拡張するユニークな試みを行っている。今年度は国際コンペティション「名古屋デザインDO!」の受賞者を含め、国内外約30名の参加が予定されている。このワークショップは、世界のさまざまな地域から多様な価値観を持つ人たちが出会い、ともにワークして交流を深めることで高く評価され、「2001年度グッドデザイン賞(コミュニケーション部門)」を受賞。主催:国際若手交流ワークショップ開催委員会
国際若手デザイナーワークショップ

(※2)国際コンペティション「名古屋デザインDO!」[詳細
才能を秘めた若いデザイナーの育成と交流をめざして、広く世界に向けて開かれた国際コンペティションとして2年ごとに行われる。2段階による審査を経てグランプリ、金賞、銀賞9点と入選20点が選ばれる。40歳未満を対象としているこのコンペは、新しい発想の優れた作品を選び表彰するとともに、入賞者を名古屋に招待し、日本の若手デザイナーや学生たちも参加してのワークショップを開催するという特色を持っている。2002年度で第3回目を迎える今回、《「弱さ」ということ(The Power of Fragility)》というテーマに、世界62ヶ国から1754点の応募があった。主催:名古屋国際デザインコンペ開催委員会


※内容が一部変更されることがあります。最新の情報を当サイトでご確認ください。

▲TOP▲HOME