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グランプリ/Grand Prix |
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タイトル: | LIFE ALARM | |
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コンセプト: | わたしたちは、道で倒れていたり、意識を失っている人をみつけても、無関心に通り過ぎてしまうことがあります。心理的な抵抗があったり、そのように横たわっている人はよっぱらいだと単純に考えてしまうからです。しかし多くの場合、通行人にとってわかりやすいシグナルがあれば、路上や公共の場所で人命が失われることを防ぐことができるはずです。 ライフアラームは、生命の危機をかかえている人たちのためにデザインした作品です。このアラームを使用する対象となるメインリスクグループとしては、心臓発作、つまり狭心症患者や高血圧、遺伝子疾患、高齢者などを想定しました。またリスクグループとしては、糖尿病患者や独居の有病者や高齢者を想定しています。 ライフアラームは、使用者が意識を失うと、他の人に対してアラームで知らせます。赤い点灯ライトが光り、鋭い音が出ます。アラームは、誰かに気がついてもらい、行動を起こしてもらうためのものです。救助が必要だとはっきりとわかるシグナルを出さなくてはいけません。だからアラームライトは、赤です。赤は人の注意を引く色だからです。 ライフアラームは、危険な状況の際、通行人が見過ごさないような本当のアラームになる機能を持ち、単純で、モダンで、よくあるタイプのブレスレットです。 |
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コメント: | 今回のテーマ「だれかのために」に大変即した提案であり、現代社会の日常生活に起こりうる問題に対する優れた提案である。 路上で倒れている人を見かけた場合、どのように対処するか判断に迷い躊躇することがあるが、このようなアラームがあれば、コミュニケーション・ツールとして大変役立つ。第三者に危機的状況を知らせるシグナルを発するというこの提案は、場を介して伝えるデザインの可能性を感じさせる。人々の無関心によって失われるかもしれない生命を救うツールとして、実現性はかなり高く、また、実現化するためのテクノロジーやメカニカルな解決も近い将来可能であると考えられる。 |
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Profile | ||
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受賞者名: | アガタ・クーリク/Agata Kulik |
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生年月日: | 1976年11月5日 | |
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性別: | 女性 | |
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国籍: | ポーランド | |
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学歴: | グダニスク芸術アカデミー工業デザイン学科卒業(ポーランド、2003年) | |
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職業: | フリーランスデザイナー/デザイングループ MALAFOR | |
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受賞歴: |
2003年 デザインアート研究ポーランド大統領杯、グランプリ受賞 2004年 障害者のための”Handitec”コンペティション で2位 (フランス、パリ) 2006年 シェルター・イン・ア・カート 入賞 |
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展覧会など: | 刺激的なケルン2006 (ドイツ、ケルン) | |
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共同制作者:: | パヴェウ・ポモルスキ/Pawel Pomorski |
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生年月日: | 1974年 | |
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性別: | 男性 | |
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国籍: | ポーランド | |
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学歴: | グダニスク芸術アカデミー・インテリア建築・デザイン研究科より修士号取得(ポーランド、2003年) | |
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職業: | フリーランスデザイナー/デザイングループ MALAFOR | |
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受賞歴: |
2002年 第5回ARCHITEKTURA ムラター学生コンペ「街の見晴らしの良い場所」でグランプリ獲得 |
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展覧会など: | 2003年 ワルシャワデザイン協会 |
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