平成28年度 デザイン活用研究会 活動内容

デザインを経営に活かすための「デザイン活用セミナー」と商品・サービスの開発に活かせる手法を体験する全3回のグループワークショップを開催しました。また、参加事業者個々が抱える問題について相談を受け、必要に応じて外部相談員が問題解決にあたりました。
研究会参加者:35事業者・35名(業種:製造業14、サービス業11、卸売業5、その他(建設業)3、小売業2)

全体指導

プログラム

ワークショップステップ


デザイン活用セミナー
デザインを理解し、デザインしてみよう!経営に活かせるデザイン思考

ワークショップに先立ち、導入として「デザインについての概念」や「デザイナーの発想プロセス」、その活用について解説セミナーを行いました。
日時:平成28年12月20日(火)14:00~14:30
解説:杉野 実
参加者:27名

デザイン活用セミナー写真

第1回ワークショップ
Step1 与件の整理、Step2 観察(調査・分析)

業種の異なる人たちがグループを組み、企画を具現化する過程を、与件の整理からプレゼンテーションまでの7段階のステップに沿って3日間で体験。初日は、課題(テーマ)に対して事前に想像や情報収集・整理をしました。その過程で観察すべきポイントについて話し合いをし、抽出したポイントに沿って、売り場の観察(調査)を行いました。観察内容から「気づきのポイント(分析)」としてまとめ、企画立案する上での軸づくりをめざすものです。
日時:平成28年12月20日(火)14:30~17:00
参加者:27名

Step1 与件の整理、 Step2 観察(調査・分析)写真

第2回ワークショップ
Step3 アイデア出し、Step4 コンセプト抽出、Step5 アイデア出し・まとめ

「Step2 観察(調査・分析)」で具体的に言語化した結果を踏まえ、言葉やイメージ画像を交え、思いつきも含め発想を自由に広げ、アイデアの展開を行いました。アイデアの展開の仕方と収拾・集約のタイミングの重要性を理解すると共に、グループをまとめる進行役の役割についても考察を重ねました。
そして、拡張したアイデアを分別し、包括するキーワードを抽出しながらコンセプトへと集約させていきました。コンセプトが固まった後、「Step3 アイデア出し」で拡張したアイデアを見直し、再度アイデア出しを行い、精度を高めながら、ブレのないアイデアにまとめました。
日時:平成29年2月8日(水)14:00~17:00
参加者:23名

Step3 アイデア出し、 Step4 コンセプト抽出、 Step5 アイデア出し・まとめ写真

第3回ワークショップ
Step6 アイデア検証、Step7 まとめ

これまでにまとめ上げた内容をもとに、提案先と共有するためのツールを制作しました。コンセプトやアイデアを視覚化したイメージボードを用いてプレゼンテーションを行い、意見交換をしながら企画内容を検証しました。
日時:平成29年3月9日(木)13:30~16:30(交流会 16:30~17:30)
参加者:24名

Step6 アイデア検証、 Step7 まとめ写真


参加者の感想

参加者の感想

会場

クリエイティブビジネススペースコード
〒460-0008 名古屋市中区栄3-18-1 ナディアパーク・デザインセンタービル4階 

講師

杉野 実 杉野 実 / M1_Project デザインプロデューサー
広告代理店を経て、1993年株式会社国際デザインセンターに入社。国際デザインセンターの立ち上げ、研修・イベントの企画・運営など中小企業やデザイナー、学生に向けたデザインプロモーション活動を行う一方、企業・団体等のデザイン企画制作、名古屋市新商品開発デザイン支援コーディネーターを務め、2007年フリーとなる。講演会、展覧会、PRツールの企画制作、中小企業の新商品開発などのデザインプロデュース活動を行っている。
名古屋市、岐阜県など主催のデザイン研修講師、商品開発アドバイザー、大同大学非常勤講師、協同組合愛知デザインユニオン理事、中部クリエーターズクラブ会員、クリエイティブビジネススペースコード スペース長

野口 大輔 野口 大輔 / 株式会社COMULA 代表取締役
2006年名古屋市立大学芸術工学部を卒業。インハウスデザイナーを経て、2013年に独立。デザインや企画の提案だけでなく、必要な工場の選定や経営状況に応じた製造計画、協力工場と連携した製造までを請け負う、ものづくり組織「株式会社COMULA」を設立する。製品のデザインから、それに関わるパッケージ、カタログ、ウェブサイトまで、「製品を作り、売る」ために必要なデザインを、一貫したコンセプトで行う。様々なものづくりの工場が集まっている岐阜をベースに活動している。

奥山 泰助 奥山 泰助 / 合同会社カラーデザインセンター 代表社員
豊田工業高等専門学校機械工学科、札幌市立高等専門学校専攻科インダストリアルデザイン学科を経て、2008年静岡文化芸術大学大学院デザイン研究科を修了。大学院在学中より、デザインディレクション事務所にて製薬会社、部品試作メーカー、大手製菓ブランドのデザインコンサルティングの他、国内外の景観整備プロジェクトに携わる。
2008年4月より塗料メーカーナトコ株式会社勤務。国内外メーカー向けのカラーデザイン及びテクスチャデザインに携わる。
2013年8月より個人事務所「COLOR DESIGN CENTER」を開設、2014年8月より法人化。企業CIおよびCMFデザインを手がける。近年の代表的なプロジェクトに、切子の技法を応用したスマートフォンカバー「Air JacketTM “kiriko”」シリーズがある。

個別指導

具体的な商品・サービスの創出をめざし、調査希望のあった25事業者に対して、コーディネーター、サブコーディネーターが開発テーマ・問題点・技術など商品・サービスの開発に欠かせない項目に関するヒアリングを実施。明確な方針が確定した9事業者に対して、平成29年3月上旬までに専門相談員による個別指導を行いました。
設置期間:平成28年12月12日(月)~平成29年3月17日(金)(土日祝日および年末年始を除く70日間)
設置場所:株式会社国際デザインセンター内
指導件数:25事業者25件85回(うち外部相談員指導:9事業者9件60回)

[ 平成29年度活動内容はこちら ]

[ 平成30年度活動内容(予定)はこちら ]

▲ ページトップ