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金賞/Gold Prize


タイトル: Matchsticks Forest Poster Series (a) and (b)
マッチ棒森林ポスターシリーズa&b

コンセプト: 一本の木から100万本のマッチができ、一本のマッチは100万本の木を焼きます。
ヨルダンでは、吊り橋、高層ビル、巨大リゾート施設などが、急速なスピードで開発されています。逆に見れば、わたしたちは、緑の森を砂漠化し、マッチ棒の悪い使い方をしているのです!なんという相反したものから、方程式がなりたっているのでしょう!
材料:何の役にもたたない使用済みのマッチ棒が、この作品の主な感性表現です。そとがわの背景のビジュアルは、特別なものにしました。マッチ棒のひとつひとつが、ユニークなキャラクターとして、またはひとつの芸術作品としてきわだっています。まるでなにかの生き物の形のように見えます。同時にまた、これらのマッチ棒が、もともとは、一本の生きている「木」の一部であったという欠かすことのできない事実を、思い起こさせます。
プロセス:マッチ棒からできた構成部分は、複雑なプロジェクトでありました。これほどこわれやすく、繊細な材料を使うこと自体が、大がかりな興味深い課題でした。何千本というマッチ棒を、これらのビジュアルを実現するために、使用しました。息をふきかけてしまったり、思いがけない動きをするだけで、何日もかかった作業を破壊してしまう可能性がありました。

コメント: 使い物にならなくなったマッチ棒で森を表現し、乱開発によって人々が資源を無駄に使い、自然を破壊していることの象徴として描くことで、強いメッセージを伝えている。
グラフィック=2次元の世界で表現できる可能性を十分に意識し、現代の現象を表現した作品で、深遠なメッセージが込められている。
哲学的な思考を、我々が直面している環境問題とからめて明快に表現しており、グラフィック作品としても優れている。

Profile

受賞者名: ウィサム・マザール・アダッド/Wesam Mazhar Haddad

生年月日: 1977年10月16日

性別: 男性

国籍: ヨルダン
 
  学歴: ヤルムーク大学・グラフィックデザイン専攻・デザイン&応用芸術 卒業(ヨルダン)
 
  職業: グラフィックデザイナー

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