《第4回暮らしの中の木の椅子展入賞作品》

作者
作品名
サイズ(cm)
素材
制作意図
■最優秀賞
中尾 紀行(北海道旭川市)
TACO STOOL
45×40×43
タモ・ブナ

2層の薄い成型合板によるスツール。内と外が互いに補強し合い、構造の強化と形態の安定を図った。内側は一体で成形されたスツール全体の構造的なコアの役割をはたし、外側は加重によるコアの変形を抑えつつ広がりのある座面を形作っている。隅が埃溜りとならないように脚部に板を挟んだ形とした。
最優秀賞「TACO STOOL」
■優秀賞
優秀賞「桐スツール」 市原 巧(東京都葛飾区)
桐スツール
36×36×36
キリ


日本の伝統とモダンをテーマにした木のスツール。シンプルな木の美しさを追求した。木目はすべて中心に向かい、部材はすべて中心に向かい太くなる。日本の伝統的かつ高度な木工技術があってこその作品。
 
石井 奈緒(岐阜県高山市)
Wing
59×78×79.5
 
椅子としての形態と折りたたんだ時の形態とのバランスを考えました。また、全体に軽快感を出すためにと持ち運ぶ時に軽量にするため、座と背に籐シートを張りました。
優秀賞「Wing」
優秀賞「ダイニングチェア」 岸本 幸雄(北海道旭川市)
ダイニングチェア
53×47×82
ブナ

ダイニングで使用する椅子です。直線と曲線の構成でシンプルなデザインにしました。脚と一体になる肘部はそのまま背板まで伸び、背板の中を貫通するコアと結び付き、囲むように構造体となります。肘部を少し低めにすることでテーブルに入るようにします。
木内 明彦(東京都多摩市)
ベンチ
180×40×40
ナラ・サクラ

パブリックスペースに設置されることを念頭にデザインしたベンチです。さまざまな空間との親和性を考え、座と脚部から成る外側は極力シンプルな方形の面で構成し、かいま見える構造部に柔らかな曲線を用いました。スリットともうけて視覚的に独立させ、木端面にテーパーをつけて削ぎ落とすことにより、軽快感を表現しました。
優秀賞「ベンチ」
優秀賞「ハイバックチェア」

高村 徹(埼玉県飯能市)
ハイバックチェア
85 ×65×90
タモ

椅子そのものの質感と座り心地の両面を考えデザインしました。●座ったときに座面の触り心地と座面を3次元に成形する事で、より体にフィット感と安心感を考えています。●座面高を従来のタイプより50mm上げる事でお年寄りの方でも使用する上で、椅子から立つ座るという行動が容易になるように考えました。●座面幅を60cmに設定する事で、両手を座面にかける事が可能になり、より使用感が良くなるように考えました。

中野 公力(神奈川県相模原市)
stacking stool
55×41.2×40.5
カバ・シナ

スタッキングすることができるスツール。1つの状態ではスツールとして、また座面が平らなので小テーブルとしても利用できる。さらに2つ組み合わせるとアームチェアになる。スツールの裏側が背とアームを兼ね、合板のしなりを利用することで金具を使わずに固定する。また、組み合せた時の脚によって座面の両端が持ち上げられ、座は曲面になる。単純に1つの部分を組み合せることで違う使い方のできる家具の提案。
優秀賞「stacking stool」
優秀賞「OTTIMO」 村澤 一晃(千葉県習志野市)
OTTIMO
54×54×77.5
アッシュ

デザインは、出会いとコラボレーションによって成立します。この椅子はすばらしいメーカーとの出会いにより生まれました。木の椅子だから可能な直線と曲線の調和優れた職人技術と機械加工の調和現代日本の生活様式と椅子の調和をテーマにデザインしています。
山川 譲(東京都八王子市)
イージーチェア
 88×84×110
トウ

クッションなどの補助なしで快適な感触で30年経っても変貌しない強度と構造の存在感の高いイージーチェアを意図しました。ハイバックチェアの機能はヘッドレストの位置で成る範囲に特定されてしまう。一定でない使う人の体位をいかにフレキシブルにサポート出来るかが課題になります。背中から肩にかけてのサポートを解放することは一つの解決でした。
優秀賞「イージーチェア」
■部門賞(テーマ:お年寄りのための椅子)
部門賞「アームチェア」 戸高 晋輔(大分県玖珠郡)
アームチェア
58×51.5×76
メープル

お年寄りが使う時に必要だと思われる要素をイメージしてみました。●立ち上がり易い ●安定している ●長時間座っても疲れにくい ●ほどよい軽さ ●ゆったりやわらかく座れる これらをふまえ制作しました。テープを張ることによって生じる自然な曲線とほどよい硬さで座と背をサポートします。
 
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