プログラム > ワークショップ内容
1) 「ただいま/I’M HOME」についてのシンポジウム (POWER TALK#6第1部)
出演:
香港、台湾、中国本土の若者や文化人の間で圧倒的人気のクロスメディア・クリエーティプ・ディレクター
デザインコンセプトショップ「Here」創立者 (香港)
コンテクスチャル・デザイナー (オランダ)
2) フィールド・リサーチ&ディスカッション
名古屋市内の様々な形態の家庭 (計15ケース) に実際に足を運んでのフィールドワークを通して、家と生活者のニーズがどのように変わってきたかに関する具体的な考察にせまります。


着目するポイント
・生活はどんどん欧米化しているが、これからの日本らしさとはいったいなんなのか?伝統の中の日本らしさではなく、現状から生まれてくる「日本らしさ」とは何か、ということを考える。 ・日本の住宅において、宗教観というものがどう反映しているか、それを外国人はどう受け止めるか。 ・他人にみられると恥ずかしいポイントがある。それぞれの家主にとってはどこからがタブーになるのか、その「恥ずかしい」ポイントを聞き出すこと。
・調査を行っていく過程において、各論点に対し、日本人が興味を持つ視点、外国人が興味を持つ視点、それぞれをクローズアップして、その違いについて掘り下げること。
・「プロダクトが決定する生活習慣」とは何か。
・家の中で使われているものに対して、選択されたその背景を探ること。誰がそのような理由で選んだものか、世帯によってのパワーバランスを見ること。
・時代によってさいている事柄が違う。日本人の暮らしの中で一番何に時間をさいているか。
・家庭において「情報」がどう使われているか。日常的にネットから情報を引き出しているか、情報誌、広告からの情報はどう活用しているか。冷蔵庫の中にある食べ物の消費期限の確認、家族同士の伝言や、広義での情報の扱いについての状況はどうか。 ・廃棄物の処理、古雑誌、古新聞等、収集日が決まっているので、その溜まっていくゴミをどうやって整理しているのか。
・住むことに対してその場所を選んだ理由が必ずあるはずなので、プライオリティーはどこに置いているか。
・生活者が、日常や生活に対してどんな問題点を持っているか。


リサーチで訪問する日本の家庭
1) 日本の伝統家屋に住む世帯
2) 30歳以下の若い夫婦、子ども有または無
3) 3世代同居世帯
4) 公団住宅に住む世帯
5) 有名建築家の手がけた家に住む世帯
6) デザインもしくはその他のクリエイティブな分野で働く世帯
7) 独居世帯 (男性)
8) 独居世帯 (女性)
9) 何か特別な蒐集のある世帯、例:おもちゃ、楽器、本など
10)ペットを飼っている世帯
11) 自宅をホームオフィスとして使う世帯
12) バリアフリー対応の世帯 (妊娠中、お年寄り、重度、車イス、寝たきり)
13) 頻繁に引越をする世帯 (例:1軒に2、3年しか住まない)
14) 学生寮として使われる世帯
15) 2、3人の友人または他人の集まりで共有される世帯
16) その他 (?)

註 :
1. チームの定員は4人。それぞれのチームは3つの家庭を調査。 (3つの家庭 x 5チーム=合計15ケースを調査する)
2. 去の経験から、他人の家庭に分け入って行くには時間がかかるものです。積極的すぎたり、意欲的すぎたり、短期間であるにもかかわらず何もかも体得しようとする必要はありません。見聞きしたことに興奮しすぎるのもさておき、少々ペースを落として、お茶でも飲んで、他人のお宅に静かに座り、耳を傾け、考え、比較し、そして敬意を払うこともできるはずです。…家での生活とはつまるところ、くつろいでのんびりと楽しむことなのですから。
3) フィールド・リサーチの成果についての公開プレゼンテーション (POWER TALK#6第2部)
3世代同居世帯、頻繁に引越をする世帯、ペットを飼っている世帯、伝統家屋や公団住宅、独居あるいは共同生活、多種多様な家々を訪ねたデザイナー達の目を通した観察と検証から生まれた、新たな若きデザイナーの発想をご紹介します。
出演:
香港、台湾、中国本土の若者や文化人の間で圧倒的人気のクロスメディア・クリエーティプ・ディレクター
(株)INAX 技術研究所空間デザインセンターセンター長 (日本)
NHK名古屋放送局イベントディレクター (日本)
New Designers Workshop 2004