ニュース&レポート

2015.09.09
 
 
 

活動記録:ユネスコ・デザイン都市なごや2014

応募総数181点から選ばれたユネスコ・デザイン都市なごやの新たなロゴマーク。2015年5月30日、「ユネスコ創造都市ネットワークフォーラム」で発表された。
デザインした小川明生・株式会社ティ・エム・シー代表は、その制作コンセプトで、『「デザイン」「デザインサービス」「デザイン教育」「デザイン提言」など、ユネスコ・デザイン都市なごやが世界に向けて発信する様子を表現。名古屋のアルファベット表記頭文字の「N」と「コメントボックス」を組み合わせたマークで、ロゴとしてのフォーマルな扱いとは別に、グラフィックパターンとしてステートメントやメッセージなどセットし、アイコンとして展開できるアクティブなマークを目指した』と解説している。
フォーラムでも、このロゴマークの発展的な活用に期待を寄せる声が聞かれた。

国際デザインセンターでは、名古屋市のユネスコ・クリエイティブ・シティズ・ネットワーク(UCCN)デザイン都市部門の加盟認定を受け、ユネスコ・デザイン都市なごや推進事業実行委員会の主催団体の一員として、認定都市間の相互交流促進、名古屋のデザイン活動の紹介に努めている。

2014 主なプロジェクト
■ネットワーク都市交流
「トリノラッピングバス」人気投票広報協力

名古屋・トリノ姉妹都市10周年(平成27年)記念「トリノラッピングバス」(名古屋市交通局)のデザインが、トリノの学生のデザイン案の中から名古屋市民の投票により選ばれることとなり、その広報に協力。(投票期間/5月26日~6月25日、投票総数/5,686票)
「トリノラッピングバス」最優秀デザインが決定しました!(NUCD公式サイト)

ユネスコ・クリエイティブ・シティズ・ネットワーク
DMYベルリン+ベルリン・デザインウィーク2014+UCCNデザイン都市サブネットワーク会議

ベルリン最大のデザインフェスティバル「DMYベルリン」と「ベルリン・デザインウィーク」に合わせて開かれた、ユネスコ・デザイン都市のサブネットワーク会議に出席し、課題について意見交換。また、DMYベルリンのワークショップに参加、フォーラムでプレゼンテーションを行った。(ドイツ・ベルリン/2014年5月27日~6月2日)
Berlin Design Week, DMY Berlin 2014 + ユネスコ・デザイン都市会議 レポート(NUCD公式サイト)

「オーディオトピー」名古屋市地下街リサーチ・撮影への協力
デザイン・ユニット「オーディオトピー」(モントリオール・カナダ)が、モントリオール市の助成金を得て実施した名古屋の地下街のリサーチに対して、作品制作のサポートを行った。(日本・名古屋/2014年6月1日~9日)

ユネスコ・クリエイティブ・シティズ・ネットワーク年次総会
成都市(中国)で開かれたUCCN年次総会に出席。活動報告を行い、今後の交流事業について討議。認定都市41都市中37都市の参加に加え、認定申請都市17都市も参加し、総勢50都市を超える大規模な会議となった。(中国・成都/2014年9月27日~29日)
ユネスコ・クリエイティブ・シティズ・ネットワーク年次総会2014 レポート(NUCD公式サイト)

メディア・アーツ都市国際フォーラム2014
札幌市(メディアアーツ都市)が主催する「メディア・アーツ都市国際フォーラム2014」に参加し、名古屋市のプレゼンテーションを行った。(札幌市・北翔大学北方圏学術情報センターPORTO/2014年9月30日)

ユネスコ・クリエイティブ・シティズ・ネットワーク・サブネットワーク会議
第9回サンテティエンヌ・国際デザインビエンナーレ参加

サンテティエンヌ市(フランス)で開かれたUCCNデザイン都市サブネットワーク会議に出席、意見交換を行うとともに、2015年5月に名古屋で開催する国際フォーラムへの参加を呼びかけた。また、デザインの国際展「サンテティエンヌ・国際デザインビエンナーレ」のワークショップにデザイナーを派遣した。(フランス・サンテティエンヌ/2015年3月10日~16日)
国際デザインビエンナーレ2015にユネスコ・デザイン都市なごやも参加しました。(NUCD公式サイト)

■人材育成
ESDユネスコ世界会議併催イベント
ユネスコ・デザイン都市なごやフォーラム「持続可能な未来のためのデザイン」

ESDユネスコ世界会議の名古屋開催の機会をとらえ、「持続可能な未来のためのデザイン」をテーマに、デザインを通したまちづくりなどについて話すフォーラムを開催、活発な意見交換を行った。(名古屋国際会議場・レセプションホールB/2014年11月12日/89人)
ユネスコ・デザイン都市なごやフォーラム「持続可能な未来のためのデザイン」レポート(NUCD公式サイト)

ユネスコ・デザイン都市なごやロゴマーク・デザインコンペティション
旧来のユネスコ・デザイン都市なごやのロゴマークとは別に、新たに、「シンボル」として愛されるロゴマークを、プロのデザイナーから公募。最優秀作品1点を選出した。(登録・応募期間/2014年12月1日~2015年2月1日、登録者数/238件、応募点数/181点)
「ユネスコ・デザイン都市なごや」のロゴマークが発表されました。(NUCD公式サイト)

サンテティエンヌ市からの留学生へのサポート
サンテティエンヌ市(フランス)から名古屋市立大学へ留学中の学生に、ユネスコ・デザイン都市なごや、国際デザインセンターのイベントなどに参加する機会を提供。(期間/9月~2月)

■デザイン啓発事業
なごや・サイエンス・ひろば2014 こどもワークショップ「デザインで遊ぼう!」

プロのデザイナーが指導する、サイエンス×デザインのものづくり/体験講座。①空間デザイン、②プロダクトデザイン、③グラフィックデザインの、3種3様の講座を開催した。(サイエンス交流プラザ・中会議室/2014年8月2日/126組・224人(①67人、②86人、③71人)※なごや・サイエンス・ひろば2014全体来場者数/2,727人)
こどもワークショップ「デザインで遊ぼう!」レポート(NUCD公式サイト)

ユネスコ・デザイン都市なごや推進事業実行委員会
構成団体:名古屋市/株式会社国際デザインセンター/名古屋商工会議所/中部デザイン団体協議会
事務局:株式会社国際デザインセンター

◎名称変更のご案内
2014年4月1日、クリエイティブ・デザインシティなごや推進事業実行委員会は、ユネスコ・デザイン都市なごや推進事業実行委員会と名称変更しました。

ユネスコ・クリエイティブ・シティズ・ネットワーク
クリエイティブ・シティズ・ネットワークは、文化の多様性の保護を重視しているユネスコが創造的・文化的な産業の育成、強化によって都市の活性化を目指す世界の各都市に対し、国際的な連携・相互交流を支援するもので、2004年(平成16年)に創設されたものです。デザインをはじめ、クラフト& フォークアート、映画、食文化、文学、音楽、メディアアートの7分野があり、名古屋市は、2008年(平成20年)10月に、デザイン分野への加盟が認定。
認定都市
デザイン分野:16都市
クラフト&フォークアート分野:12都市
映画分野:5都市
食文化分野:8都市
文学分野:11都市
音楽分野:9都市
メディアアート分野:8都市
(69都市/2015年3月現在)

※詳細はユネスコ・デザイン都市なごやのウェブサイトでご覧いただけます。