アメリカン・アールデコ・コレクション

2014.11.17
 
 

コレクションシリーズ vol.18

Color: アメリカン・アール・デコの色と素材

Color アメリカン・アール・デコの色と素材(展示会場)

左:スカイスクレーパーラジオ/1930年代初期/RCA社
木に漆黒のラッカー仕上げを施した高層ビル型ラジオ。1930年代初期にかけて流行した階段状のデザインがラッカー仕上げで強調されている。
右:カクテルシェーカーセット/1930年代後期/リビアー社
持ち手部分に使われたプラスチックに、めっき加工の本体と、1930年代を象徴するする素材を主役にしたデザインのシェーカーセット。

左:ネックレス/1930年代後期/メーカー不詳
プラスチックの透過性と自在な成形力を生かした花モチーフネックレス。新素材のプラスチックは短期間で様々な種類が開発された。
右:ブローチ/1933年/アイゼンバーグオリジナル社
ニューヨークで1930年代に人気を集めたアイゼンバーグ社は、色ガラスや金属を使った繊細なつくりのコスチュームジュエリーを多く生産している。

国際デザインセンターは、20世紀のデザイン史において日本の産業デザインにも大きな影響を与えた、1930年代アール・デコ期のアメリカのデザイン製品を所蔵しています。コレクションは、家具から電化製品、食器、雑誌、ポスターまで、当時のライフスタイル全般にわたる多様なもので構成され、作品数は約2,000点にもなります。
大量生産時代をむかえたアメリカで流行したこのデザイン様式は、20世紀の社会や産業構造の大転機を示す貴重な資料であり、その遊び心あふれるデザインは今日でも新鮮な魅力を放っています。
毎回、テーマに沿って作品をご紹介するコレクション展。vol.18では、当時の生活用品に登場した個性的な“色”の数々を、それらの表現の源となった1930年代の技術革新・新素材とともに紹介しました。

プラスチック製品
プラスチック製品各種/(ラジオ、ポーカーチップ、アラームクロック、アニマルフィギュア)/1930年代後期
当時のメディアの主役であるラジオのほか、プラスチックは色の魅力を生かし、さまざまな分野に取り入れられた。


チェスト3点セット/1930年代後期/メーカー不詳
ラッカー仕上げのチェスト。合成ラッカーならではの鮮やかな色がデザインの最大のポイントとなっている。


ディナーセットとカトラリー/1940年デザイン、1953年製造/ノーザンボストン社/ラッセルライトデザイン
型成型による曲線を生かしたデザインはスタッキングしやすく、カラフルな色と強度でヒット商品となった。異なる色同士を組合せて楽しむ 。

IdcN Collection Exhibition Series vol.18
Color アメリカン・アール・デコの色と素材
会期:2013年1月11日(金)〜 11月17日(日)
会場:国際デザインセンター・コレクションギャラリー
主催:株式会社国際デザインセンター